瑞枝さんが遊びに来たとき一緒にテレビを見ているとワイドショーでの特集をしていて、高校生がバイトをしているとか放送していました。
瑞枝さんはテレビを見ながら不安な顔をして、内の子大丈夫かしらと言い出しました。
瑞枝さんのお嬢さんは去年高校生になったばかりで今はまだ高校二年生でした。
私も進学祝いにと、靴下をプレゼントしたのでよく覚えていました。
年の割には大柄で親譲りで胸も大きく見た感じはもう大学生くらいに見える元気なお嬢さんでしたが、雰囲気はまだ高校生らしい所が残っていて不釣り合いな感じがしまた。
「最近娘が高校生になったばかりなんだけど、どうも洋服かったり、化粧品買ったりしてね」
「それで変だと思って問いつめたら、アルバイトしてるっていうのよ」
「最近よく新聞のビラに入ってるでしょう、テレホンアポインターっていうの、家でできる簡単な仕事っていうのね、それを近所の電話ボックスからしてるっていうんだけど、どう考えたった変でしょう」
私が「たしかにちょっと変ね」と相づちを打つと、「ね、ちょっとこの店に調べに行ってみてくれないどんな仕事なのか」
「私が行くとさ、また娘が余計なことしたって怒り出すから、このところ反抗期なのよ」と言われて私は瑞枝さんのために一肌脱ぐことにしました。
前もって電話を入れて「アルバイトのことでお聞きしたいんですが」と約束をしてビラに書いてある住所に行くと、やっぱりの看板がかかったビルの3階でした。
部屋に案内されていろいろ話しを聞くと、やっぱりのサクラのバイトでした。
私はこんな話してとも瑞枝さんに言えないとすっかり考えこんでしまいました。